キッチン位置を変えないリフォームでも、LDK全体の印象や使い勝手は整えられます。私のケースでは、約90㎡の中古マンションを約600万円でリフォームしましたが、キッチンは3.6畳のままです。この記事では、写真・図面・費用をもとに、キッチンを動かさない判断を施主目線で整理します。
- キッチン位置を変えなかった実例
- LDKを広げてもキッチンを移動しなかった理由
- キッチン本体、パントリー、前カウンター、背面の飾り棚で整えた部分
- キッチン改装工事92.9万円の位置づけ
- キッチンを動かすか迷うときの確認ポイント
リフォーム全体の内容は、中古マンションリフォーム600万円の実例で詳しく整理しています。この記事では、その中でもキッチンまわりに絞って紹介します。
キッチン位置は変えなかった
私のケースでは、キッチンの位置はリフォーム前後で変えていません。キッチンを別の場所へ移設したわけではなく、新しく対面化したわけでもありません。
中古マンションのリフォームでは、キッチンを動かすと間取りの自由度が上がる場合もあります。一方で、工事範囲や費用、配管や換気の確認など、考えることも増えます。今回の実例では、既存のキッチン位置を活かしながら、LDK全体とキッチンまわりを整える方向で進めました。
図面で見るキッチン位置

間取り図を見ると、キッチンの位置はリフォーム前後で変えていないことが分かります。キッチンは3.6畳のままです。
この記事で大切なのは、LDKが広がった理由を「キッチン移動」と混同しないことです。今回のリフォームでは、キッチンを移動してLDKを広げたのではありません。リビング側と和室側を見直すことで、LDK全体を広げました。
| 項目 | リフォーム前 | リフォーム後 |
|---|---|---|
| キッチン | 3.6畳 | 3.6畳 |
| LDK全体 | 16.6畳 | 21.6畳 |
| キッチン位置 | 既存位置 | 変更なし |
LDKは広がっている
キッチン位置は変えていませんが、LDK全体は16.6畳から21.6畳へ広がりました。つまり、キッチンを動かさなくても、LDK全体の使い方は大きく変えられたということです。
具体的には、和室6畳+押入1畳だった部分を、和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編しました。和室縮小の主な理由は、WICを新設するためです。その結果、LDKと収納のバランスを見直せました。
LDK拡張の詳しい内容は、キッチンを動かさずにLDKを広げたリフォーム実例で整理しています。この記事では、キッチン位置を変えなかった判断に絞って見ていきます。
位置を変えずに整えた部分
キッチン位置を変えないリフォームでも、変えられる部分はあります。今回の実例では、キッチン本体、パントリーまわり、キッチン前カウンター、背面の飾り棚を整えました。
位置を変えないから何も変わらない、というわけではありません。既存の配置を活かしながら、見た目や使い勝手を整える選択もできます。
キッチン本体を更新

上の写真のように、キッチン本体はリフォームで更新しました。採用したのは、タカラスタンダードのオフェリアです。ただし、キッチンの場所は変えていません。
キッチンを移動しなくても、本体の更新によって見た目の印象は変わります。私のケースでは、キッチンの位置を変えることよりも、既存位置を活かしてLDK全体を整える考え方が合っていました。
ここで注意したいのは、今回のリフォームは「キッチンを新しく対面化した実例」ではないことです。もともとのキッチン位置を維持し、その中で更新した実例として見る方が正確です。
パントリー扉を撤去
キッチンまわりでは、パントリーの扉も撤去しました。パントリー自体はリフォームで新設したものではなく、もともとあった収納です。
扉を撤去したことで、出入りや物の出し入れはしやすく感じています。キッチン位置を変えなくても、周辺の扉や動線を見直すだけで、使い勝手は変わります。
一方で、扉をなくすと収納内部が見えやすくなります。そのため、パントリー扉を撤去する場合は、使いやすさだけでなく、見え方も合わせて考えた方がよいと感じました。
前カウンターを設置

キッチン前には、奥行500mm、横幅2100mmのカウンターを設けました。位置を変えないキッチンでも、前カウンターを作ることでLDK側とのつながりを持たせやすくなります。
このカウンターは、食事や作業、子供の学習、配膳の一時置きなどに使えます。キッチン本体を移動しなくても、周辺の使い方を整えることで、暮らしに合わせた空間に近づけられました。
背面に飾り棚を設置

キッチン背面には、カップボードの上に壁へ固定するタイプの壁面収納も取り付けました。購入したのは、WOODONEの壁面収納です。
ただし、わが家では実用的な収納としてではなく、飾り棚として使っています。下の写真を見ると、カップボード上の壁面に棚を設けることで、キッチン背面の壁が単なる余白にならず、飾る場所として使えていることが分かります。
キッチンの位置は変えていませんが、本体や前カウンターだけでなく、背面の壁や棚を整えることで、キッチンまわりの印象はかなり変わりました。位置を変えないリフォームでは、こうした周辺の見せ方も大切だと感じています。
キッチン費用は92.9万円
今回のリフォームで、キッチン改装工事は92.9万円(税込)でした。リフォーム総額は約600万円(税込)なので、キッチンは全体の中でも大きな工事項目の一つです。
ただし、今回のリフォームではキッチンだけに予算を集中させたわけではありません。浴室、給湯器、洗面所、トイレも更新しており、水回り全体で考える必要がありました。
水回り全体で考えた

グラフを見ると、キッチン改装工事92.9万円のほかに、浴室改装工事89.5万円、給湯器取替工事49.5万円、洗面所改装工事34.7万円、便器取替工事21.7万円もかかっています。
「水回り関連」として考える場合、このサイトではキッチン、浴室、給湯器、洗面所、トイレを含めています。今回のリフォームでは、この水回り関連が全体の48.1%を占めました。
| 工事項目 | 費用(税込) |
|---|---|
| キッチン改装工事 | 92.9万円 |
| 浴室改装工事 | 89.5万円 |
| 給湯器取替工事 | 49.5万円 |
| 洗面所改装工事 | 34.7万円 |
| 便器取替工事 | 21.7万円 |
私のケースでは、キッチンだけで判断するより、水回り全体の中で予算をどう配分するかを考えた方が現実的でした。
費用内訳は別記事へ
この記事では、キッチン位置を変えない判断に関係する範囲で費用を紹介しています。600万円全体の費用配分まで詳しく見る場合は、キッチン改装工事92.9万円を含む費用内訳で整理しています。
キッチンを移動するかどうかを考えるときは、キッチン単体の金額だけでなく、他の工事とのバランスも大切です。私のケースでは、LDK、収納、水回り全体をまとめて考える必要がありました。
動かさない判断の理由
今回の実例では、キッチンを動かさず、既存位置を活かす方向でリフォームしました。施主目線で整理すると、キッチン単体を大きく変えるより、LDK全体と費用配分のバランスを考えたリフォームだったと感じています。
ただし、キッチン移動を「費用だけで断念した」「配管の制約でできなかった」とは書けません。そこは事実として確認できる範囲を超えるためです。この記事では、あくまで実際に行った内容と、施主として整理できる判断軸を中心に書きます。
既存位置を活かした
キッチンを動かさない判断は、必ずしも妥協ではありません。私のケースでは、既存位置を活かしながら、キッチン本体、パントリー扉、前カウンター、背面の飾り棚を整える方向にしました。
キッチンを移動すると、間取りの自由度が上がる場合があります。一方で、既存位置で改善できる部分が多い場合は、無理に動かさない選択もあります。
今回のリフォームでは、キッチンは3.6畳のままです。それでも、キッチンまわりの見え方や使い方を整えることで、リフォーム後の暮らしに合わせやすくなりました。
LDK全体で考えた

リフォーム後のLDKを見ると、キッチンを動かしていなくても空間全体の印象は変わっています。今回の実例では、キッチン移動ではなく、リビング・和室側の見直しによってLDKを広げました。
前述の通り、和室6畳+押入1畳を、和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編しています。和室縮小の主な理由はWIC新設です。収納を増やしながら、LDKとのつながりも考えました。
和室とWICの詳しい内容は、和室を縮小してWICを作ったリフォーム実例で紹介しています。今回の記事では、キッチンを動かさずにLDK全体を整えた背景として触れる程度にしています。
迷うときの注意点
キッチンを動かすかどうかは、物件や予算、暮らし方によって変わります。私のケースでは動かしませんでしたが、すべてのリフォームで同じ判断がよいとは限りません。
大切なのは、キッチンを動かす目的をはっきりさせることです。目的が曖昧なまま移動を前提にすると、工事範囲や費用だけが大きくなる可能性があります。
移動の目的を決める
キッチン移動を考えるときは、まず何を改善したいのかを整理した方がよいです。たとえば、LDKを広げたいのか、動線を変えたいのか、見た目を変えたいのかで、必要な工事は変わります。
- LDKを広く見せたい
- 料理中の動線を変えたい
- リビングとのつながりを作りたい
- 収納量を増やしたい
- 費用を抑えながら印象を変えたい
今回の実例では、キッチンを動かさずに、LDK拡張、パントリー扉撤去、前カウンター設置、背面の飾り棚で整えました。目的によっては、移動しなくても改善できる部分があります。
一方で、マンションでは配管、換気、床、管理規約などの確認が必要になる場合もあります。今回のキッチン位置を変えなかった理由として断定はしませんが、キッチン移動を検討するなら業者に確認しておきたい項目です。
見積もりで比較する
キッチンを移動するか迷う場合は、最初から一つの案に決めすぎない方が判断しやすいです。既存位置を活かす案と、キッチンを動かす案を比較できると、工事範囲や費用の違いが見えやすくなります。
私もリフォームでは複数社の見積もりを取り、提案内容や金額を比較しました。キッチンに限らず、リフォームでは見積書の総額だけでなく、どこまで工事に含まれているかを見ることが大切だと感じました。
キッチン移動を含めて検討する場合は、既存位置を活かす案と移動する案で、工事範囲や費用が変わることがあります。リフォーム見積もり比較の進め方も確認しておくと、複数案を比べるときの考え方を整理しやすくなります。
まとめ
今回のリフォームでは、キッチン位置を変えていません。キッチンは3.6畳のままですが、キッチン本体の更新、パントリー扉の撤去、奥行500mm・横幅2100mmの前カウンター設置、背面の飾り棚によって、使い方と見え方を整えました。
また、LDK全体は16.6畳から21.6畳へ広がっています。ただし、これはキッチン移動によるものではなく、リビング・和室側の見直しによるものです。和室6畳+押入1畳を、和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編し、収納も含めて暮らし方を考えました。
キッチン改装工事は92.9万円(税込)でした。リフォーム全体では約600万円(税込)かかっており、キッチンだけでなく水回り全体やLDK、収納とのバランスを見ながら判断しています。
キッチン位置を変えないリフォームは、何もしないリフォームではありません。既存位置を活かしながら、どこを整えるかを考える選択肢です。キッチンを動かすか迷う場合は、図面、写真、見積もりを見ながら、移動する目的と費用のバランスを確認しておくと判断しやすくなります。
