中古マンションのLDK拡張リフォーム実例と和室の残し方を紹介

中古マンションのLDK拡張では、リビングを広げるだけでなく、和室・収納・引戸の使い方まで一緒に考えることが大切です。私のケースでは、LDKを16.6畳から21.6畳へ広げ、和室6畳+押入1畳を和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編しました。この記事では、写真と間取り図をもとに、実際にどう変えたのか、何を判断したのかを整理します。

中古マンションリフォーム後の広くなったLDK
リフォーム後のLDKです。リビングを広げ、家族で過ごしやすい空間にしました。
目次

LDK拡張の実例概要

今回のリフォームでは、中古マンションのLDKを16.6畳から21.6畳へ広げました。単に広くするだけでなく、和室と収納の使い方を見直したことが大きなポイントです。

物件は、福岡で購入した約90㎡の中古マンションです。リフォーム総額は約600万円(税込)で、工期は約2か月でした。リフォーム全体の内容は、中古マンションリフォーム600万円の全体実例で整理しています。

項目リフォーム前リフォーム後
LDK16.6畳21.6畳
キッチン3.6畳3.6畳
リビング13畳18畳
和室6畳4.5畳
押入1畳0.5畳
WICなし2畳

16.6畳から21.6畳へ

LDKは、キッチン3.6畳+リビング13畳の16.6畳から、キッチン3.6畳+リビング18畳の21.6畳へ変更しました。数字で見ると5畳分の変化ですが、実際にはリビングの余白が増え、家具やテレビまわりの配置を考えやすくなりました。

中古マンションは面積が限られているため、すべての部屋を広くすることは難しいです。私のケースでは、部屋数や収納をどう残すかを考えながら、家族が長く過ごすLDKを優先しました。

キッチン位置は変えない

今回のLDK拡張では、キッチンの位置は変更していません。キッチンはリフォーム前後とも3.6畳で、移設や新たな対面化をしたわけではありません。

ここは誤解しやすい点です。LDKが広くなったため、キッチンまわりの印象も変わっていますが、キッチンを別の場所へ移動したリフォームではありません。パントリーも元からあり、リフォームでは扉を撤去して出入りしやすくしました。

また、キッチン前のカウンター天板は、奥行500mm、横幅2100mmです。LDK全体の使いやすさには関係しますが、この記事ではキッチン設備そのものよりも、LDK全体の間取り変更を中心に整理します。

間取り図で見る変更点

LDK16.6畳から21.6畳へ変更したBefore After間取り図

Before/After間取り図です。LDK、和室、押入、WICの変化を見ると、広さと収納の関係が分かります。

間取り図を見ると分かるように、今回のリフォームはLDKだけを単独で広げたものではなく、和室・押入・WICを含めて再編した実例です。

マンションでは、壁を自由に撤去できるとは限りません。構造や管理規約によってできることが変わるため、間取り変更を考える場合は、マンションで壊せる壁と壊せない壁の判断方法もあわせて確認しておくと安心です。

リビングは13畳から18畳

今回の実例では、リビング部分を13畳から18畳へ広げました。キッチンは3.6畳のままなので、LDK全体としては16.6畳から21.6畳になっています。

リビングが広がると、家具を置く場所だけでなく、人が通る余白も取りやすくなります。私のケースでは、テレビまわり、ローテーブル、くつろぐ場所の距離感を以前より考えやすくなりました。

ただし、広げれば必ず使いやすくなるわけではありません。どこに座るか、どこを見るか、どこを通るかまで考えておかないと、照明やテレビ配置で後悔する可能性があります。

和室と押入を再編

リフォーム前は、和室6畳+押入1畳がありました。リフォーム後は、和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編しています。

ここで大切なのは、和室を完全になくしたわけではないことです。和室を4.5畳として残しながら、押入を0.5畳に縮小し、別にWIC2畳を確保しました。

つまり、和室を小さくした理由は、LDKを広げるためだけではありません。主な理由は、WICを新設して収納を確保することでした。

WIC2畳を新設

和室と押入を再編して新設した2畳のWIC
新設したWIC2畳です。和室と押入まわりを再編し、収納を別に確保しました。

上の写真のように、和室を小さくした分をそのままLDKだけに使ったのではなく、WIC2畳として収納も確保しました。

LDKを広げるときに気をつけたいのは、収納を減らしすぎないことです。部屋を広くしても、物の置き場がなくなると、結局LDKに物が出やすくなります。

私のケースでは、押入を1畳から0.5畳に縮小しました。その代わりにWIC2畳を新設し、収納量と使いやすさを補う形にしています。

LDK拡張は、広さだけを見ると魅力的です。ただ、実際の暮らしでは収納も必要になります。今回の間取りでは、リビングの広さと収納の確保を同時に考えたことが、判断の大きな軸になりました。

和室を残した理由

今回のリフォームでは、和室を完全になくさず、4.5畳として残しました。LDKを広げたい場合、和室をなくす選択もありますが、私のケースでは使い分けできる余地を残したかったからです。

リビング横の和室をどう扱うかは、中古マンションリフォームで迷いやすい部分です。和室を残すかなくすかを考える場合は、マンションの中和室を残すか迷ったときの判断基準も参考になります。

4.5畳で個室感を残す

和室を4.5畳で残したことで、LDKとつなげるだけでなく、区切って使うこともできるようになりました。

完全にLDKへ取り込むと、広い一体空間にはなります。一方で、来客時や一時的に区切りたい場面では、少し個室感のある場所があると便利です。

今回の実例では、和室6畳をそのまま残すのではなく、4.5畳に小さくしました。広さは減りましたが、引戸を閉めれば独立した空間に近い使い方ができます。

引戸でLDKとつなげる

引戸を開けてLDKと和室をつなげたリフォーム実例
引戸を開けると、LDKと和室4.5畳が連続して使えます。閉めると個室的にも使えます。

上の写真のように、和室を残したうえで、引戸を開けるとLDKとつながるようにしました。開ければ一体感が出て、閉めれば和室を区切れます。

私のケースでは、広いLDKだけを目指すのではなく、暮らし方に応じて開け閉めできることを重視しました。家族で広く使いたいときは開け、区切りたいときは閉めるという使い方ができます。

LDK拡張を考えるときは、何畳広くなるかだけでなく、普段どう開けるのか、どの場面で閉めるのかまで想像しておくと判断しやすくなります。

収納をWICで補う

前述の通り、和室を縮小した主な理由はWIC2畳を新設するためでした。押入だけで収納を考えるのではなく、WICを作ることで収納の使い方を変えています。

LDKを広げると、部屋はすっきり見えやすくなります。ただし、収納計画が弱いと、日用品や季節物がリビングに出てきやすくなります。

私のケースでは、和室4.5畳、押入0.5畳、WIC2畳という形にしました。広さを優先しながらも、収納を別に確保したことが、今回の間取り変更で大きかった点です。

LDK拡張後の使い方

LDKを広げた後は、空間の使い方も変わりました。私のケースでは、家族で過ごす場所としての使いやすさに加えて、ホームシアターとしても使えるLDKにしています。

家族で過ごしやすいLDK

リビングが13畳から18畳になったことで、家族で過ごす場所として余白が生まれました。家具を置いても詰まった印象になりにくく、動線も取りやすくなっています。

リフォーム前は、和室とリビングが分かれている印象がありました。リフォーム後は、引戸を開けると和室も含めて連続した空間として使えるため、実際の広がりを感じやすくなりました。

ただし、広さだけで満足できるわけではありません。どこで食事をするか、どこでテレビを見るか、どこでくつろぐかを考えておくことが大切だと感じました。

ホームシアターにも使う

LDK拡張後にポップインアラジンを設置したホームシアター空間
LDKにはpopIn Aladdin 2 Plus2を設置しました。設置位置はリフォーム時に補強しています。

広くしたLDKは、上の写真のようにホームシアター空間としても使っています。popIn Aladdin 2 Plus2を設置しており、設置場所はリフォーム時に補強しました。

LDKでプロジェクターを使う場合は、投影位置や座る場所だけでなく、照明の配置も関係します。広い空間にしたからこそ、どの場所で映像を見るのかを先に考えておく必要がありました。

popIn Aladdin 2 Plus2は、LDKを広げた後の使い方の一例として取り入れました。この記事では、機器そのものの詳しい評価よりも、LDKをどのように使うかという視点で扱います。

据え置きテレビで対応

LDKリフォームでは壁掛けテレビも検討しましたが、私のケースでは設置していません。通常のテレビ視聴は、据え置きテレビで対応しています。

理由は、壁が躯体コンクリート直壁で、クロス直貼りだったためです。さらに管理規約の制約もあり、配線穴やビス固定ができませんでした。

そのため、壁掛けテレビは断念しました。マンションで壁掛けテレビを検討する場合は、早い段階で壁構造と管理規約を確認した方がよいです。条件については、コンクリート壁で壁掛けテレビを検討するときの条件でも整理しています。

LDK拡張の注意点

LDK拡張は、完成後の見た目だけで判断しない方がよいと感じました。マンションの制約、照明計画、天井高、収納計画を一緒に確認する必要があります。

中古マンションリフォーム全体の進め方を先に知りたい場合は、中古マンションリフォームの流れで、見積もりから着工までの流れを整理しています。

壁構造と規約を確認

マンションでは、LDKを広げたくても、すべての壁を自由に撤去できるわけではありません。構造、管理規約、配管、電気の条件によって、できることは変わります。

私のケースでも、壁掛けテレビはコンクリート直壁と管理規約の制約で断念しました。LDK拡張そのものとは別の話に見えますが、リビングの使い方を考えるうえでは大きな判断材料になります。

間取り変更を考えるときは、見た目の希望だけで進めず、施工会社に確認しながら判断することが大切です。

照明計画も早めに考える

LDKリフォームで天井を下げて設置したダウンライト
LDKにはダウンライトを設置しました。すっきり見える一方で、テレビ視聴時の眩しさには注意が必要でした。

下の写真のように、LDKにはダウンライトを入れました。私のケースでは、ダイニング側にDL60Wを8灯、テレビ側にDL100Wを7灯設置しています。

見た目はすっきりしましたが、テレビ側の中央3灯は、夜間のテレビ視聴時に眩しさを感じる原因になりました。広いLDKでは、明るさだけでなく、どこを照らすか、どこでくつろぐかまで考える必要があります。

この後悔については、テレビ上のダウンライトで後悔した理由と対策で詳しく整理しています。

天井高の変化も見る

ダウンライトを設置するため、今回のリフォームでは天井を約10cm下げました。天井高は2.53mから約2.43mになっています。

ダウンライトを使うと天井面はすっきりしますが、天井を下げる場合は、完成後の高さも確認しておいた方がよいです。私のケースでは、照明計画と天井高の両方を見ながら判断しました。

LDK拡張ではLDKの広さに目が行きやすいですが、天井高や照明の見え方も暮らしやすさに関係します。

費用は全体で考える

LDK拡張の費用は、私のケースでは単独で切り分けていません。リフォーム総額は約600万円(税込)で、その中にLDK拡張、和室・押入・WICの再編、水回り更新、内装、電気工事などが含まれています。ここでいう水回り更新には、キッチン、浴室、給湯器、洗面所、トイレを含めています。

詳しい金額は、見積書をもとにマンションリフォーム600万円の費用内訳で整理しています。

単独費用は切り分けない

LDK拡張だけにいくらかかったかは、この記事では断定しません。理由は、間取り変更、木工事、内装、電気工事などが重なっており、単純に分けにくいからです。

たとえば、LDKを広げると壁や建具だけでなく、床、天井、照明、クロス、収納にも関係します。和室やWICの変更も同時に行っているため、LDK部分だけの費用として切り出すと誤解を招く可能性があります。

そのため、この記事では「約600万円のリフォーム全体の中で、LDK拡張を行った実例」として見てください。

木工事の割合も確認

今回の見積書では、木工事が約162.7万円でした。大分類で見ると、木工事は全体の27.1%を占めています。

ただし、この金額をそのままLDK拡張費用と見るのは適切ではありません。木工事には、間取り変更や収納、造作、建具まわりなど、複数の内容が含まれるためです。

費用を見るときは、総額だけでなく、どの工事項目に費用がかかっているかを確認することが大切だと感じました。

相談先は比較して決める

LDK拡張のような間取り変更は、施工会社によって提案内容が変わりやすい部分です。私のケースでは、3社の見積もりを比較して判断しました。

提案力の違いを見る

リフォーム会社を比較するときは、金額だけでなく、暮らし方をどこまで聞いてくれるかも重要だと感じました。

私のケースでは、最終的に依頼した会社は、暮らし方の深掘りや具体的な提案があり、こちらの要望とのズレが少ないと感じました。一方で、価格重視の会社や、レスポンスは早いものの別途費用が多くなりそうな会社もありました。

LDK拡張では、広さ、収納、和室、照明、テレビ計画が関係します。どこまで考えて提案してくれるかを見ることが、会社選びの判断材料になりました。迷う場合は、リフォームをどこに頼むか迷ったときの選び方も参考になります。

相見積もりで判断する

相見積もりを取ると、金額だけでなく、説明の具体性や提案の方向性も比較できます。私のケースでは、3社を比べたことで、自分たちの暮らしに合う提案を選びやすくなりました。

もちろん、比較すれば必ず正解が分かるわけではありません。ただ、LDK拡張のように間取りや収納まで関係するリフォームでは、複数社の考え方を知ることは役に立ちます。

一括見積もりを使う場合も、サービスごとに向き不向きがあります。LDK拡張のように提案内容を比べたい場合は、リフォーム一括見積3サービスの違いで整理しています。

LDK拡張で分かったこと

中古マンションのLDK拡張では、ただリビングを広げるだけでなく、和室・収納・引戸・照明・テレビ計画まで含めて考えることが大切だと感じました。

今回の実例では、LDKを16.6畳から21.6畳へ広げました。キッチン位置は変えず、リビング部分を13畳から18畳にしています。さらに、和室6畳+押入1畳を、和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編しました。

和室を完全になくさなかったことで、引戸を開ければLDKとつなげて使えます。閉めれば個室的にも使えるため、広さと使い分けの両方を残せました。

一方で、ダウンライトの眩しさや壁掛けテレビを断念したことなど、実際に進めて分かった注意点もあります。LDK拡張を考える場合は、写真や図面で完成後を想像しながら、収納、照明、壁構造、費用、相談先まで一緒に確認しておくと判断しやすくなります。

今回の形が唯一の正解というわけではありません。中古マンションの間取りや管理規約、家族構成、収納量によって、合う形は変わります。私のケースでは、LDKの広さだけでなく、和室を残すこと、WICを作ること、引戸で使い分けることを合わせて考えたことで、暮らしに合うLDKに近づけられたと感じています。

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