和室を完全になくさなくても、縮小してWICを作ることで、和室と収納を両立できる場合があります。私の自宅リフォームでは、和室6畳+押入1畳を、和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編しました。この記事では、図面と写真をもとに、和室を残しながら収納を増やした判断理由と注意点を整理します。

和室を縮小した実例
今回紹介するのは、福岡で購入した約90㎡の中古マンションを、約600万円(税込)でリフォームしたときの実例です。工期は約2ヶ月で、リフォーム全体ではLDK拡張、水回り更新、照明、内装、収納の見直しなどを行いました。
その中で、この記事では和室と押入を再編してWICを作った部分に絞って紹介します。リフォーム全体の内容は、約600万円で行った中古マンションリフォーム全体の実例で詳しく整理しています。
リフォーム前の間取り
リフォーム前は、LDKの横に和室6畳と押入1畳がありました。和室としては十分な広さがあり、押入も一般的な収納として使える大きさでした。
ただ、私のケースでは、和室6畳をそのまま残すよりも、リフォーム後の収納をどう確保するかが気になっていました。中古マンションでは収納量が限られることもあり、押入だけで暮らしに必要な収納をまかなうのは難しいと感じていたためです。
リフォーム後の間取り
リフォーム後は、和室6畳+押入1畳を、和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編しました。和室をすべてなくしたわけではなく、4.5畳で残しています。
| 場所 | リフォーム前 | リフォーム後 |
|---|---|---|
| 和室 | 6畳 | 4.5畳 |
| 押入 | 1畳 | 0.5畳 |
| WIC | なし | 2畳 |
前述の通り、和室を縮小した主な理由はWICの新設です。LDKを広げることもリフォーム全体の目的の一つでしたが、和室縮小を「LDK拡張のためだけ」とは考えていませんでした。
WICを作った理由
WICを作った理由は、収納を押入だけに頼らない形にしたかったからです。和室を6畳のまま残す選択もありましたが、暮らしやすさを考えると、部屋の広さより収納の使いやすさを優先した方がよいと判断しました。
押入だけに頼らない
押入は布団や季節物を入れるには便利ですが、衣類や細かな荷物をまとめる収納としては、使い方に工夫が必要だと感じました。私のケースでは、押入だけで収納を考えるより、独立したWICを作った方が整理しやすいと考えました。
リフォーム後は、押入を0.5畳残しつつ、別に2畳のWICを設けています。押入を完全になくさなかったことで、和室側にも少し収納を残せました。
和室は4.5畳で残す
和室は完全になくさず、4.5畳で残しました。理由は、和室としての使い道を残したかったからです。6畳の広さはなくなりますが、用途を絞れば4.5畳でも使える空間になります。

写真のように、和室を残しておくと、LDKとは少し違う落ち着いた場所として使えます。和室をなくすか残すかで迷う場合は、「何畳必要か」だけでなく、「どのように使いたいか」を先に考えると判断しやすくなります。
図面で見る変更点
今回のリフォームは、文章だけだと変化が分かりにくい部分があります。冒頭の間取り図を見ると、和室をすべてWICにしたのではなく、和室・押入・WICに役割を分けたことが分かります。
和室と押入の再配分
今回のポイントは、和室6畳+押入1畳をそのまま残すのではなく、面積を再配分したことです。リフォーム後は、和室を4.5畳に縮小し、押入も0.5畳にしました。その分、2畳のWICを作っています。
この変更により、和室の広さは小さくなりました。一方で、押入とは別に収納専用の空間を持てるようになりました。私のケースでは、和室の広さを少し減らしても、収納を増やす価値があると判断しました。
LDKとのつながり
リフォーム全体では、LDKも16.6畳から21.6畳へ変更しています。和室は引戸を開けるとLDKとつながって使えるため、完全に独立した狭い部屋として考えなかったことも判断材料になりました。

LDK拡張と和室の残し方については、LDK拡張と和室の残し方を紹介したリフォーム実例で詳しく紹介しています。この記事では、LDK全体よりも和室とWICの再編に絞って見ていきます。
WICを作って変わったこと
WICを作って変わったのは、収納を一か所にまとめやすくなったことです。押入だけではなく、WICという収納専用の空間を作ったことで、和室の使い方と収納の役割を分けやすくなりました。

収納の役割を分けた
リフォーム後は、押入0.5畳とWIC2畳で、収納の役割を分けて考えやすくなりました。押入を少し残しながら、別にWICを作ったことで、収納を一か所に詰め込むのではなく、使い方を分ける余地ができました。
もちろん、WICを作れば自動的に収納が片付くわけではありません。収納量が増えても、何をどこに置くかを決めないと物置のようになりやすいです。そのため、WICを作る場合は広さだけでなく、使い方も考えておくと安心です。
和室の使い方も残した
和室を4.5畳で残したことで、収納だけに振り切らない間取りにできました。和室は6畳より小さくなりましたが、完全になくしていないため、LDKの延長や一時的な居場所として使える余地があります。
私のケースでは、和室を残しながらWICを作ったことが、ちょうどよいバランスでした。和室を広く使いたい人には合わないかもしれませんが、収納不足を避けたい人には検討しやすい選択肢だと感じています。
注意したいポイント
和室を縮小してWICを作るリフォームは便利な反面、注意点もあります。私のケースでは満足している部分が多いですが、誰にでも同じ形が合うとは限りません。
6畳の広さはなくなる
最初に考えておきたいのは、和室6畳の広さはなくなるという点です。4.5畳でも使えますが、6畳と同じ感覚ではありません。来客用の寝室や子どもの遊び場など、広い和室として使う予定がある場合は慎重に考えた方がよいです。
私の場合は、6畳の和室を残すことよりも、収納を増やすことを優先しました。和室の使い道と収納不足のどちらが自分たちの暮らしに影響しやすいかを比べると、判断しやすくなります。
湿気と換気に注意する
WICを作る場合は、湿気と換気にも注意が必要です。私の自宅でも、和室やWICまわりの湿気、カビについて相談したことがあります。
収納空間は物を入れる場所なので、私のケースでは空気のこもりや湿気も気になりました。除湿、換気、扉の開閉、清掃などを意識しておかないと、せっかく作ったWICが使いにくくなる可能性もあります。
私のようにマンションでWICを作る場合は、間取りだけでなく、通気や湿気も確認しておくと安心だと感じました。専門家ではない施主目線ではありますが、収納は「作ること」だけでなく「使い続けること」まで考える必要があると感じています。
費用は単体で見ない
費用については、WIC単体でいくらかかったとは断定できません。今回のリフォーム全体は約600万円(税込)で、見積書上では木工事が約162.7万円でした。ただし、この金額をそのままWIC新設費用として見ることはできません。
和室縮小やWIC新設は、間取り変更や造作に関係する工事の一部です。そのため、費用を見るときは、WICだけを切り分けるより、リフォーム全体の中でどの工事にどれくらいかかったのかを確認する方が現実的です。
間取り変更を含むリフォームでは、見積もりから着工までの流れも重要になります。進め方を知りたい場合は、リフォーム見積もりから着工までの流れと期間もあわせて確認すると、全体像をつかみやすくなります。
向いている人と向かない人
和室を縮小してWICを作るリフォームは、収納を重視する人には合いやすい一方で、和室の広さを重視する人には合わない場合があります。ここでは、私の実例をもとに向き不向きを整理します。
収納を優先したい人
このリフォームが向いているのは、和室を少し小さくしても収納を増やしたい人です。特に、中古マンションで収納が足りないと感じている場合は、押入だけに頼らずWICを作る選択肢があります。
また、和室を完全になくしたくない人にも合いやすいです。今回の実例では、和室を4.5畳で残しているため、収納を増やしながら和室の使い道も残せました。
和室を広く使いたい人
一方で、和室6畳をしっかり使いたい人には向かない可能性があります。布団を複数枚敷きたい、来客用の部屋として広く使いたい、子どもの遊び場として余裕を持たせたい場合は、4.5畳では物足りないかもしれません。
和室を縮小するかどうかは、収納量だけで決めない方がよいです。和室で何をしたいのか、押入に何を入れるのか、WICに何をまとめるのかを考えてから判断すると、後悔を減らしやすくなります。
また、会社によって間取り変更の提案内容や見積もりの出し方は変わります。不安な場合は、金額だけでなく提案内容も比較しておくと安心です。私が会社選びで意識した点は、リフォーム会社を選ぶときに見た判断基準で整理しています。
まとめ
今回の実例では、和室6畳+押入1畳を、和室4.5畳+押入0.5畳+WIC2畳へ再編しました。和室を完全になくしたのではなく、和室を残しながら収納を増やしたことが大きなポイントです。
和室を縮小する主な理由は、WICを新設して収納を確保することでした。6畳の和室はなくなりますが、4.5畳で残すことで、和室としての使い道も残せます。私のケースでは、部屋の広さよりも収納の使いやすさを優先した判断でした。
一方で、WICを作る場合は湿気や換気にも注意が必要です。また、WIC単体の費用を断定するのではなく、リフォーム全体の中で費用を見た方が現実的です。
和室を縮小してWICを作るかどうかは、正解が一つではありません。和室をどのくらい使うのか、収納をどれだけ増やしたいのか、湿気対策をどうするのかを考えながら、自分の暮らしに合う形を選ぶことが大切です。見積もりや提案内容に不安がある場合は、リフォーム見積もりを比較するときの考え方も参考になります。
