和室リフォーム実例・ビフォーアフター|和モダン・洋室化・LDK一体化

リフォーム後のLDK全体とキッチンカウンター、和室、収納を正面から見た様子

和室リフォームは、気に入った写真をそのまま真似するより、「和室を残す」「洋室に変える」「リビングやLDKとつなげる」のどの方向が暮らし方に合うかを先に考えると、完成イメージを絞りやすくなります。

実例を見るときは、畳や床だけでなく、壁・天井、建具、収納、間仕切りまでどこを変えているかを見るのがポイントです。この記事では、和モダン・洋室化・LDK一体化の実例に加え、自宅マンションで和室を残しながら収納を組み替えたビフォーアフターも紹介します。

この記事で分かること
  • 和室を残す・洋室化する・LDKと一体化する実例の違い
  • 和モダン・モダンな印象にするため、実例ではどこを変えているか
  • 筆者宅で6畳の和室を4.5畳へ縮小し、WICを設けたビフォーアフター
  • マンションで気に入った実例を再現する前に確認したい条件
目次

和室リフォームの実例は「残す・洋室化・LDK一体化」で比べる

和室の実例は、仕上げの好みだけでなく、部屋の使い方がどう変わるかで見ると整理しやすくなります。代表的な方向を並べると、次のように考えられます。

改修方向実例で見る主な変更・用途
和室を残す畳や壁、建具などを整え、客間・昼寝・子どもの遊び場など和室の用途を残す
洋室化する畳を床材へ変えるだけでなく、壁・天井・建具・収納まで洋室として整える
LDKと一体化する間仕切りや開口部を見直し、隣接するリビングとのつながりを強める

和室を残して和モダンにする実例

和室を残す場合でも、畳や壁、建具の組み合わせで印象は大きく変わります。Panasonicの和室リフォーム案内でも、和室を洋室へ変える方向と並んで、和室の良さを残しながら現代的に整える「和モダン」が紹介されています。

TOTOのマンション事例では、市松敷きの縁なし畳、和紙畳、オフホワイトの壁を組み合わせたモダンな和室が掲載されています。また、LIXILの事例には、4.5畳の和室に縁なし畳を使い、洋室側とのつながりを意識した例があります。

和室を残す実例を見るときは、「畳を替えたか」だけではなく、周囲の壁や建具まで含めてどの要素をそろえているかを見ると、自宅へ取り入れたい部分を切り分けやすくなります。

和室を洋室に変える実例

洋室化は、畳をフローリングへ替えれば終わるとは限りません。床の高さに加え、壁・天井、出入口の建具、押入なども、完成後の使い方に合わせて変更するケースがあります。

TOTOの12畳和室を洋室2室へ変えた事例では、畳からフローリングへの変更に加え、壁・天井のクロス、コンセント、出入口の建具なども工事されています。写真の雰囲気だけでなく、「どこまで工事して洋室らしくしているか」を見ると、自宅で必要になりそうな範囲を考えやすくなります。

和室全体を洋室化する工事範囲や費用は、和室を洋室にする工事範囲と費用で詳しく整理しています。床だけを変更したい場合は、畳からフローリングへ変える工法と注意点も参考になります。

リビング・LDKと一体化する実例

リビング横の和室は、完全に独立した部屋として残すだけでなく、間仕切りを見直して隣接空間との一体感を高める方法もあります。

あなぶきデザイン&リフォームのマンション事例では、和室とリビングの間仕切り壁を撤去し、畳や壁紙の色も調整して空間をつなげています。こうした実例は、単に「壁をなくす」だけでなく、床や色のつながりまで含めて完成像を見る材料になります。

一方で、間仕切りをなくすか、引戸などを残して必要なときだけ仕切れるようにするかでも使い勝手は変わります。工事内容や費用、マンションでの注意点は、和室とリビングを一体化する方法で詳しく解説しています。

おしゃれ・モダンに見える和室は何を変えている?

実例を見比べるときは、「おしゃれだった」で終わらせず、印象をつくっている要素を分けて見ると自宅の計画へ落とし込みやすくなります。

部位実例を見るポイント
畳・床縁の有無、色、敷き方、隣室の床とのつながりを見る
壁・天井畳や床と色調を合わせているか、和の要素をどこまで残しているかを見る
建具襖のままか、引戸などへ変えているか、開けたときの見え方も見る
収納押入を残すか、クローゼット化・別収納へ組み替えているかを見る
間仕切り独立室として残すか、リビングと開放的につなぐかを見る
照明畳・壁・建具と合わせたときに、空間全体がどのように見えるかを見る

特に和モダンの事例では、縁なし畳や落ち着いた色の畳・壁、洋室になじむ建具が使われる例があります。ただし、同じ組み合わせがどの家にも合うわけではありません。残したい和の要素と、隣接する部屋との見え方を一緒に考える方が実例を活かしやすくなります。

【筆者宅実例】6畳の和室を4.5畳に縮小し、WICをつくった

私の自宅マンションでは、和室をなくすのではなく、6畳から4.5畳へ縮小して収納を組み替えました。和室として使える場所を残しながら、2畳のWICを新しく設けました。

リフォーム前後のリビング・キッチン・和室・洋室・WICを畳数付きで比較した間取り図
筆者宅のリフォーム前後の間取り。和室・LDK・WICの位置関係を比較できます。

Before/Afterで変えたところ

項目BeforeAfter
和室6畳4.5畳
収納押入1畳押入0.5畳+WIC2畳
LDKとの関係和室として区切られた構成引戸を開ければLDKとつながり、閉じれば個室として使える
和室のリフォーム前後と押入・WICの変化を比較した写真
筆者宅の和室リフォーム前後。押入を縮小し、新たにWICを設けた収納の変化を比較しています。

収納をすべてWICへ置き換えたわけではなく、布団や子ども用品など日常的に使う物を入れやすいよう、0.5畳の押入も残しました。和室と収納をまとめて考えた点が、このリフォームの大きな変更点です。

間取りや収納の変更をさらに詳しく見たい方は、和室を縮小してWICをつくった実例でまとめています。LDK全体との関係は、LDKを広げながら和室を残した実例でも紹介しています。

洋室化せず和室を残した理由

わが家では、昼寝や子どもの遊び、来客時、少し横になりたいときに使える場所として、和室そのものは残しました。一方で、部屋を完全に閉じたままにせず、引戸を開ければLDKとつながる構成にしています。

リフォーム後の和室の引戸を全開にした状態と全閉にした状態の比較
筆者宅のリフォーム後。引戸を全開にした状態と全閉にした状態を比較しています。

この形なら、普段は開けてリビングの延長のように使い、必要なときだけ仕切れます。わが家には合いましたが、個室数を優先したい家庭や在宅勤務の部屋が必要な家庭では、別の方向が合うこともあります。実例を見るときは、見た目と一緒に「その部屋を何に使いたいか」を重ねて考えると選びやすくなります。

マンションで実例を再現する前に確認したいこと

気に入った施工例があっても、マンションでは同じ工事がそのままできるとは限りません。特に、床を変える、間仕切りを動かす、リビングとの段差をそろえるといった工事は、見た目だけでは可否を判断できない部分です。

確認項目確認先・判断条件
間仕切りを変更できるか施工会社、設計図、管理組合。構造や設備との関係で変わる
畳から床材へ変更できるか管理規約・使用細則、管理会社、施工会社。床仕様や遮音条件を見る
工事申請が必要か管理規約、管理会社・管理組合。工事内容や搬入、騒音・振動の扱いを見る
リビングと床高さをそろえられるか現地調査と施工会社。畳の厚みや既存の床下地によって変わる
建具や収納をどこまで変えるか既存寸法、傷み、使い方、希望するデザインを基に施工会社と詰める

国土交通省のマンション標準管理規約は管理規約のひな型で、専有部分の修繕等について事前申請・承認を求める規定例が示されています。実際に適用されるのは住んでいるマンションの管理規約や使用細則なので、工事内容を固める前に手元の規約も見ておくと話を進めやすくなります。

中和室などマンション特有の考え方は、マンション中和室のリフォーム判断で詳しく整理しています。

気に入った実例を、自宅でできるプランにしたい方へ

和室の広さや床の状態、間仕切り、マンションの規約によって、同じイメージでも実現できる工事は変わります。希望する雰囲気や残したい用途を伝え、複数社の提案内容を見比べると、自宅に合う案を具体化しやすくなります。

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よくある質問

Q. 縁なし畳はすべて「琉球畳」ですか?

すべてが本来の意味での琉球畳というわけではありません。DAIKENは、近年は素材にかかわらず半畳サイズの正方形の縁なし畳を「琉球畳」と呼ぶこともあると縁なし畳の案内で説明しています。実例で気になる畳があれば、呼び名だけでなく素材や商品を確かめると違いを把握しやすくなります。

Q. マンションで畳をフローリングにする場合、遮音等級はどこでも同じですか?

一律ではありません。床材に求められる条件や申請方法はマンションごとの管理規約・使用細則や床の構成などで変わるため、工事前に管理会社・管理組合と施工会社へ確認します。

まとめ|好みの実例を「自宅でできる案」に落とし込む

和室リフォームの実例を見るときは、まず「和室を残す」「洋室化する」「LDKなどへ取り込む」のどの方向が暮らし方に合うかを考えます。そのうえで、気に入った事例の畳・床、壁・天井、建具、収納、間仕切りのうち、どこを自宅へ取り入れたいのかを具体化すると、希望を伝えやすくなります。

マンションでは、管理規約や床仕様、間仕切り、既存の床高さなどによって実現できる範囲が変わります。写真の雰囲気だけで決めず、使い方と変更したい部分を整理したうえで、自宅で可能なプランへ落とし込んでいきましょう。

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