浴室と洗面所の同時リフォーム費用は?セット工事の範囲と工期

洗面脱衣所から浴室を見通したリフォーム空間のAIイメージ

浴室と洗面所をまとめてリフォームする場合、TOTOの工事込み参考価格はマンションで132万~228万円(税込)、戸建てで122万~200万円(税込)です。いずれも指定商品・工事範囲を前提とした目安で、すべての住宅に当てはまる相場ではありません。

同時に工事を進めると一部の工程をまとめられる可能性がありますが、必ず割安になるわけではありません。浴室入口の補修や洗面所の内装まで含めるかによって、必要な予算は変わります。

参考価格と筆者宅の実例を見ながら、セット工事の範囲、工期、マンション特有の制約を整理していきます。

この記事で分かること
  • 浴室・洗面所を同時に工事する費用と工期の目安
  • 同時施工と別々の工事を選ぶ際の考え方
  • セット価格に含まれる範囲と追加費用の注意点
  • マンションの施工条件と見積もり前の確認事項
目次

浴室と洗面所の同時リフォーム費用・工期の目安

浴室と洗面所の同時リフォーム費用は、住宅の種類や設備のグレードだけでなく、洗面所の内装をどこまで直すかによっても変わります。最初に、工事を含む参考価格と実際の施工例を分けて見てみましょう。

マンションと戸建ての工事込み参考価格

2026年10月21日に確認したTOTOの参考価格では、対象となる商品と内装工事があらかじめ指定されています。費用と工期は次のとおりです。

住宅・設備条件工事込み参考価格・工期
マンション:TOTO「WYシリーズ」+洗面化粧台「オクターブ」+所定の内装工事132万~228万円(税込)
工期:3~8日
戸建て:TOTO「サザナ」+洗面化粧台「オクターブ」+所定の内装工事122万~200万円(税込)
工期:4~9日

TOTOのマンション向け参考価格と戸建て向け参考価格には、既存配管や換気ダクトの利用など、所定の工事条件があります。設備サイズや解体後の状態が異なれば、別途工事が生じることもあります。

【注意】この金額は全国共通の平均額でも、見積金額を保証する価格でもありません。また、表の工期は浴室・洗面台・洗濯機が使えない日数をそれぞれ示したものではありません。

筆者宅の実例|浴室89.5万円・洗面所34.7万円

私の自宅は、築20年前後・約90㎡の中古マンションです。水回りだけでなく間取りや内装も改修した総額約600万円(税込)の工事に、浴室と洗面所のリフォームが含まれていました。

工事項目施工当時の金額
浴室改装工事約89.5万円
洗面所改装工事約34.7万円

浴室は設備一式を交換し、洗面所では洗面化粧台に加えて、壁・床や洗濯機置き場、収納を含む洗面脱衣所を改修しました。これらは当時のフルリフォームの見積書に記載された工事項目別金額であり、浴室・洗面所だけを別途発注したときの総額ではありません。

リフォーム後の自宅マンションの浴室。木目調の壁と白い浴槽、シャワーが見える
筆者宅のリフォーム後の浴室。施工当時の実例です。
リフォーム後の洗面脱衣所。木目調の洗面化粧台、大型ミラー、浴室ドアが見える
筆者宅のリフォーム後の洗面脱衣所。洗面化粧台と浴室入口の配置が分かります。

工事全体の費用を詳しく知りたい場合は、マンションリフォーム600万円の費用内訳で確認できます。浴室だけの費用を知りたい方には、お風呂リフォームの費用相場も参考になります。

浴室と洗面所は同時にリフォームしたほうがよい?

浴室と洗面所がどちらも交換時期なら、同時施工を候補にする価値があります。反対に、洗面台はまだ使えるのに浴室だけが傷んでいる場合は、無理に両方を交換する必要はありません。

浴室と洗面所が隣接していると、浴室入口まわりの解体・復旧や洗面所内装など、一部の工程を同じ計画にまとめられる場合があります。別々に施工すると後から同じ部分に手を入れる可能性があるため、工事範囲の重なりが判断材料になります。

浴室と洗面所の隣接関係と入口まわりを示す模式図
浴室と洗面所の隣接部分を示した模式図。実際の工事範囲は住宅の条件によって異なります。
自宅の状態・希望検討の方向
浴室も洗面台も交換時期同時施工の見積もりを候補にする
浴室の交換で入口付近や洗面所の内装を直す周辺の内装工事をまとめる価値を検討する
浴室だけが傷み、洗面台は引き続き使用できる浴室単独の工事も比較対象に残す
洗面所の間取り・収納まで変えたい設備交換だけの場合と施工範囲を分けて考える

同時施工がどれだけ安くなるかは、同じ設備仕様と工事範囲で比べないと分かりません。異なる商品の参考価格を単純に足し引きして、一定額を節約できると考えるのは避けましょう。

浴室・洗面所の同時工事を、自宅の条件で比較する

浴室と洗面所の費用は、設備仕様や内装工事の範囲で変わります。自宅の条件を伝えて、工事内容と見積もりを比較しましょう。

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セット価格に含まれる工事と追加費用

セット価格を見るときは、浴室と洗面台の本体代だけでなく、取り外し・取り付けと周辺内装をどこまで含むかが重要です。セットという名称でも、施工会社やプランによって含まれる内容は同じとは限りません。

標準工事と洗面所内装の範囲を確認する

見積書では、次の項目が価格に含まれているか、別途費用になるかを分けて見ます。

  • 浴室:既存設備の撤去、新しい浴室の設置、給排水・換気設備の接続
  • 洗面台:洗面化粧台の交換、給排水・電源の接続
  • 洗面所内装:壁紙・床材・天井の張り替えと下地の扱い
  • 浴室入口:ドアまわりの壁・床・見切りの復旧範囲
  • 共通費用:廃材処分、養生、搬入、諸経費など

例えば、洗面化粧台の交換だけの金額と、洗面脱衣所の壁・床まで更新する金額では、同じ「洗面所リフォーム」でも施工内容が異なります。金額だけを比較せず、工事範囲が一致しているかを見る必要があります。

自宅マンションの工事中の洗面脱衣所。洗濯機防水パンと浴室入口付近が見える
筆者宅の洗面脱衣所の施工途中。洗濯機置き場と浴室入口付近の様子です。

追加工事が必要になる主な条件

既存設備を外してから分かる傷みや、設備のサイズ変更によって、当初の工事以外の作業が必要になることがあります。見積もり時点で想定される追加工事を聞いておくと、予算を組みやすくなります。

  • 下地の傷み:浴室まわりや洗面所の壁・床を補修する範囲
  • 配管の変更:給排水の位置を動かす必要があるか
  • 洗面台のサイズ変更:幅・奥行きと収納、通路、電源の位置
  • 入口まわりの復旧:浴室ドアの交換に伴う洗面所側の補修
  • 電気・換気設備:換気扇や浴室乾燥機、給湯器等の更新が工事に入るか

LIXIL製品を検討する場合も、商品価格と工事込みの総額を分けて考えます。マンションリフォーム向けの「リノビオV」や洗面化粧台「ピアラ」の商品価格は、撤去・施工・内装まで含めた見積総額とは異なります。

浴室と洗面所の色・素材をそろえたい場合は、希望する内装の範囲も伝えるとよいでしょう。

【補足】2026年の「みらいエコ住宅2026事業」には対象工事の組み合わせなどの要件があります。浴室・洗面所の設備を交換するだけで補助を受けられるとは限らないため、対象条件は制度の公式ページで確認してください。

キッチンやトイレも含める場合の費用と見積条件は、水回りリフォーム4点セットの費用で詳しく扱っています。

マンションで浴室・洗面所を同時に工事する際の注意点

マンションでは、希望する浴室や洗面台が室内に収まることと、管理規約に沿って工事を行えることの両方が前提になります。設備の寸法だけを見て決めず、現地調査と管理側への事前相談が欠かせません。

確認事項具体的に確かめること
管理規約・工事申請管理会社・管理組合に申請方法と承認の要否を聞く
梁・配管設置できる浴室サイズ、配管の位置・変更可否を施工会社が調べる
洗面台の設置寸法本体の幅・奥行き、扉の開閉、洗濯機との距離を測る
搬入経路共用廊下・エレベーター・玄関を通せるかを調べる
工事可能時間作業時間、音の出る作業、養生や共用部の利用条件を調べる

国土交通省のマンション標準管理規約は各管理組合が規約を作成する際のひな型です。実際の工事では、お住まいのマンションの管理規約や運用ルールに従います。

設備の搬入や配管の変更が難しければ、希望するサイズや工事範囲を調整することもあります。見積依頼の際は、マンションであることと管理上の制約を最初に伝えておくと話が進めやすくなります。

工事期間と浴室・洗面台・洗濯機を使えない日数

浴室と洗面所をまとめて工事する期間は、メーカーの参考条件でも数日から1週間以上と幅があります。生活面では、工事全体の日数よりも、入浴・洗面・洗濯をそれぞれいつから再開できるかが大切です。

設備・行動工程表で確かめること
浴室・入浴既存浴室の使用終了日と新しい浴室の使用開始日
洗面台撤去する日と給排水接続後に使用を再開できる日
洗濯機移動が必要か、給排水・電源をいつ再接続できるか

工事期間と各設備の停止期間は必ずしも同じではありません。入浴の代替手段や洗濯の予定を考えるためにも、着工前に設備ごとの使用停止日を施工会社へ聞き、工程表で共有してもらいましょう。

見積もり依頼前に整理しておきたいこと

見積依頼の前に、浴室と洗面所のどこまでを新しくしたいかを整理しておくと、提案内容の差が見えやすくなります。すべてを細かく決める必要はありませんが、次の項目は工事会社へ伝えられる状態にしておきましょう。

  • 工事範囲:浴室一式、洗面台、洗面所の壁・床・天井、浴室入口のどこまでを更新したいか
  • 設備仕様:浴室の希望サイズと機能、洗面台の幅・収納・使い方
  • 現状:設備の傷み、気になる水漏れ、段差、マンションの施工上の制約
  • 費用:商品代・工事費・撤去費・諸経費・見積除外項目と追加工事の扱い
  • 工期:着工から完了までの日数と浴室・洗面台・洗濯機の使用停止期間
  • 契約・保証:工事内容、費用変更時の連絡、設備と施工それぞれの保証範囲

同じ商品を希望していても、周辺内装や配管などの工事範囲が違えば金額も変わります。複数社の見積もりを読むときの具体的な見方は、リフォーム見積もりの比較方法で詳しく解説しています。

工事範囲をそろえて複数社の見積もりを確認する

同じ工事範囲でも、設備仕様や追加工事の扱いで見積総額は変わります。希望条件を整理したうえで、複数社の提案と金額を比較してください。

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一括見積もりサービスの違いを詳しく知りたい方は、リフォーム一括見積もり3サービスの比較も確認できます。

まとめ|同時施工の必要性は工事範囲と見積条件で判断

浴室と洗面所を同時にリフォームするかは、両方の交換時期と、入口まわり・内装などの共通工事がどこまであるかで考えるのが自然です。同時工事が必ず安くなるとは限らず、セット価格の数字だけで決めることはできません。

予算を立てる際は、浴室と洗面台の仕様に加え、周辺内装・追加工事・設備を使えない日数まで整理しましょう。希望する範囲をそろえた見積もりが、自宅に合う進め方を選ぶ材料になります。

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